【保健所健康危機管理事例H24】
文化センターにおけるノロウイルス食中毒事例
〔作成者〕
尼崎市保健所
〔発生年月日〕
2012/1/29~2012/2/1
〔概要〕
通報を受け、調査した結果、施設内にある飲食店レストランアルカイックにて1月28日から1月30日に調理された料理を食べた5グループ616人中80人が症状を訴えていることが判明した。
有症者に共通する食事が当該施設で調理された食事以外にないこと、有症者の発症状況が類似していること、有症者のうち8名の検便及び調理従事者のうち1名の検便からノロウイルスを検出したこと、医師から食中毒の届出があったことから、この施設を原因とする食中毒事件と断定し2月4日より3日間営業停止を命じるとともに、改善勧告書を交付し、手洗い、体調管理の徹底、調理器具及び調理設備の洗浄消毒等を指導した。
〔原因/端緒〕
平成24年2月2日(木)、財団法人尼崎市総合文化センターから「1月29日(日)夕方、当該施設内のレストランアルカイックが提供した料理を食べた約200人のうち31人が、嘔吐、下痢、発熱等の症状を呈している。」との連絡が入った(第1報)。また、2月4日(土)同職員から「1月28日(土)夜にレストランアルカイックの料理を食べた24人のうち11人についても嘔吐、下痢等の症状を呈している。」との連絡が入った(第2報)。
〔患者/死者/負傷者〕
死者0名、有症者80人
〔症状/被害状況〕
腹痛、下痢、発熱、嘔気、嘔吐 (患者80人)