報道関係者各位
浅漬製造施設への立入り調査結果
平成24年8月に札幌市等で発生した浅漬による腸管出血性大腸菌O157の食中毒事件を踏まえ、同様の食中毒の発生の防止を図る観点から、全国の自治体において、年末一斉取締りにおいて浅漬を製造する施設に対して立入り調査を実施しました。その結果、一日の最大製造量が100kg以上の施設(309施設)のうち改善指導を行った施設は223施設(72%)、一日の最大製造量が100kg未満の施設(1,172施設)のうち改善指導を行った施設は1,028施設(88%)でした。なお、本日、引き続き改正した漬物の衛生規範について周知の徹底を図るよう都道府県等あてに通知しました。
1.経緯
平成24年
8月7日
札幌市等で浅漬による腸管出血性大腸菌O157の食中毒事件が発生
8月29日
都道府県等に対し、浅漬の製造を行う施設に対して立ち入り調査を行うよう通知
10月12日
「漬物の衛生規範」(昭和56年9月24日付環食第214号別紙)を改正
11月16日
浅漬製造施設への立入り調査結果を公表
11月16日
平成24年度食品、添加物等の年末一斉取締りの実施を通知
2.結果の概要
(1)今回、立入り調査を行った浅漬の製造を行う施設は、1,481施設であり、一日の最大製造量が100kg以上の施設(309施設)で改善指導を行った施設は223施設(72%)、一日の最大製造量が100kg未満の施設(1,172施設)で改善指導を行った施設は1,028施設(88%)であった。
(2)32の調査項目のうち、6割以上の項目が適合していた施設は、一日の最大製造量が100kg以上の施設(309施設)のうち282施設(91%)、一日の最大製造量が100kg未満の施設(1,172施設)のうち760施設(65%)であった。
(3)改善指導を行った項目別にみると、記録に関する改善指導が多く確認された。
記録に関する項目以外では、自主検査が実施されていない施設が多く、一日の最大製造量が100kg以上の施設(309施設)のうち59施設(19%)、一日の最大製造量が100kg未満の施設(1,172施設)のうち785施設(67%)であった。適正な殺菌が行われていない施設は、一日の最大製造量が100kg以上の施設(309施設)のうち89施設(29%)、一日の最大製造量が100kg未満の施設(1,172施設)のうち746施設(64%)であった。
3.今後の対応
引き続き、浅漬製造業者に対し、漬物の衛生規範について周知の徹底を図り、夏期一斉取締りにおいて改善状況を確認することとしている。
【通知】 平成24年度食品、添加物等の年末一斉取締りにおける浅漬製造施設への立入り調査結果について(平成25年3月29日付け 監視安全課長通知 食安監発0329第1号)(PDF:214KB)
詳細については、下記のページをご覧ください。
https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002yoye.html
(参照先)
厚生労働省医薬食品局食品安全部