【保健所健康危機管理事例H23】福岡県筑紫保健福祉環境事務所管内初発の結核集団感染事例について
〔作成者〕
福岡県筑紫保健福祉環境事務所 保健衛生課 吉田まり子
〔発生年月日〕
2012/1/17~現在、本人、接触者ともに健診中
〔概要〕
医療機関から筑紫保健福祉環境事務所に対し、肺結核患者の発生届の提出があったため、家族に接触者健康診断を実施したところ、家族2名が感染していることが判明した。また、初発患者の通学していた専門学校が福岡市に所在するため、接触者の健康診断、経過観察を依頼したところ、発病者が2名、感染者が9名との報告がなされたため、家族2名とあわせて結核の集団感染と判断した。感染者数 計23名(結核の集団感染について:同一の感染源が2家族以上にまたがり、20人以上に結核を感染させた場合をいう。なお、発病者については発病者1人を感染者6名に相当するものとして感染者数を計算する。)
〔原因/端緒〕
医療機関から筑紫保健福祉環境事務所に対し、肺結核患者の発生届の提出があったため、家族に接触者健康診断を実施したところ、家族2名が感染していることが判明した。また、初発患者の通学していた専門学校が福岡市に所在するため、接触者の健康診断、経過観察を依頼したところ、発病者が2名、感染者が11名との報告がなされたため、結核の集団感染と判断した。
〔患者/死者/負傷者〕
発病者2名、感染者11名
〔症状/被害状況〕
43歳、男性、県内在住、元専門学校生 平成23年11月上旬:咳、痰、微熱、体重減少等の症状が出現。平成24年1月13日:A医療機関を受診し、結核疑いのためB医療機関を紹介。平成24年1月17日:B医療機関にて肺結核と診断。平成24年1月18日:C医療機関を紹介受診し、入院。平成24年5月下旬:症状改善し、C医療機関を退院。現在服薬終了し、管理検診中。