【管内情報】 【保健所健康危機管理事例H24】弁当を原因とするノロウイルスによる食中毒(熊本市保健所)

【保健所健康危機管理事例H24】弁当を原因とするノロウイルスによる食中毒

 

〔作成者〕
熊本市保健所 食品保健課 松永孝一

 

〔発生年月日〕
2012/11/12~2012/11/14

 

〔概要〕
患者グループの共通食事は原因施設で11月11日に提供された弁当のみであり、患者20名と調理従事者5名の検便からノロウイルスGⅡが検出したことから、原因施設で調理された11月11日に提供された弁当を原因とするノロウイルスGⅡによる食中毒と断定した。汚染経路としては、調理従事者から検出されたノロウイルスのコピー数が患者から検出されたものよりも少なかったことから、まず調理従事者が感染し、その後調理従事者の手指を介して食品がノロウイルスに汚染されたことが考えられた。しかし、疫学的検討も実施したが原因食品の特定には至らなかったため、汚染経路を特定することはできなかった。

 

〔原因/端緒〕
原因食事:平成24年11月11日に提供された弁当
病因物質:ノロウイルスGⅡ
探知:医師からの届出

 

〔患者/死者/負傷者
患者62名(摂食者168名)
死者0名

 

〔症状/被害状況〕
平成潜伏時間:37時間
主な症状:下痢(発顕率85%)、嘔気(発顕率74%)、倦怠感(発顕率58%)、嘔吐(発顕率55%)、臥床(発顕率53%)

公開日:2013年07月24日

カテゴリー: 食品安全