【保健所健康危機管理事例H24】腸管出血性大腸菌感染症O121集団感染事例
〔作成者〕
さいたま市保健所 疾病予防対策課 江川美江
〔発生年月日〕
2012/11/7~2013/1/10
〔概要〕
平成24年11月7日に市内A保育園に通う園児が腸管出血性大腸菌感染症O121・VT2+と診断され、市内医療機関から発生届を受理。接触者調査を実施し、健康診断を実施したところ、園児8人からEHECが検出された。また、11月19日に市内医療機関よりA保育園に隣接するB保育園に腸管出血性大腸菌感染症疑いの園児がいるとの連絡があり、追加調査の結果、両保育園が合同保育を実施しており、接触者調査で感染が確認されたA保育園の園児2名が有症状時に合同保育に参加していたことが判明した。接触者の範囲を拡大し健康診断を実施。集団感染事例として対応し、最終的に2園の園児11人及び家族5人からEHECが検出された。保健所は保育園を所管する部署と協力して調査及び手洗い、消毒方法、合同保育の禁止、保護者への状況連絡などの指導を行い、本事例は終息した。
〔原因/端緒〕
腸管出血性大腸菌O121
〔患者/死者/負傷者〕
患者4名
無症状病原体保有者12名
〔症状/被害状況〕
泥状下痢、軟便、腹痛