【保健所健康危機管理事例H24】食中毒事件(ノロウイルス)対応について
〔作成者〕
京都府中丹東保健所 環境衛生室衛生担当 山本隆弘
〔発生年月日〕
2013/3/8~2013/3/17
〔概要〕
原因となったノロウイルスは調理従事者の子供から妻(配膳担当)に感染したと考えられ、感染した妻が当日、店内で下痢を主訴とする症状を呈したが店内のトイレを使用しながら営業終了まで従事した。店内ではタオルが調理従事者である夫と共用であり、このタオルに付着したウイルスを調理担当の夫が手指を介し食品を汚染したものと推定された。なお、夫は事件日まで無症状であったが後日下痢を発症したため近医を受診しノロウイルスの簡易検査を受け陰性確認していたため保健所の陽性の検査結果に不信をいだき対応に苦慮した事件である。
〔原因/端緒〕
飲食店を利用した1グループ19名のうち7名がノロウイルス(G2)により、下痢、嘔気等の食中毒症状を呈した。(利用者が利用の4日後に当所に通報)
〔患者/死者/負傷者〕
男性3名、女性4名
〔症状/被害状況〕
患者は発熱、嘔気、下痢(水様便)を呈し3名が医療機関を受診