デング熱の国内感染疑い例の報告について
今般、ドイツ政府機関(ロベルト・コッホ研究所)より、昨年8月下旬に日本を周遊して帰国したドイツ人患者(※)で、デング熱の感染が確認された旨、情報提供がありました(別紙1:日本政府への一報後、1月9日付けでドイツ側より公表された内容)。日本の専門家による検討の結果、当該患者が感染した場所の特定にはいたりませんでしたが、日本国内で感染した可能性は否定できないとの結論が得られました。
(※)当該患者は入院一週間後に回復
これを受けて、厚生労働省では、都道府県等に本事案について情報提供を行うとともに、デング熱に対する適切な対応等について、あらためて協力を依頼したところです(別紙2)。
デング熱は、現在、日本国内での感染は報告されていませんが、海外の流行地で感染し、帰国後発症する例は、年間200例前後報告されています。デング熱は、蚊を介して、ヒト(患者)-蚊-ヒトという経路で感染が成立することから、日本国内においても、蚊の活動期に、デング熱の感染が一過性に発生する可能性は皆無ではありません。
厚生労働省では、引き続き、デング熱を含む感染症に関する注意喚起を行うとともに、本疾患に関する情報収集や調査研究を実施し、適切な対応を行ってまいります。
詳細については、下記のページをご覧ください。
https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000034381.html
(参照先)
厚生労働省健康局結核感染症課