No.390 ボツリヌス中毒が疑われたギランバレー症候群の1例(長崎県)

[ 概要報告 ]
分野:細菌性感染症

衛研名:長崎県環境保健研究センター

時期年月:2000/10/01

地域:長崎県

概要:
2000年10月16日、長崎県県央保健所管内の国立病院医師よりボツリヌス中毒疑いの患者発生連絡あり。臨床経過からボツリヌス中毒又はギランバレー症候群が疑われたため、患者便及び患者血清について当所で検査した結果、ボツリヌス菌及びボツリヌス毒素は検出されなかったが、患者便よりカンピロバクター・ジェジュニを分離し、また患者血清中よりカンピロバクター抗体およびガングリオシド抗体が検出され、分離菌株のカンピロバクターと患者血清ガングリオシド抗体吸収試験で陽性であったことにより、カンピロバクター腸炎後のギランバレー症候群と診断された。患者数1名。