No.610 自治会給水施設の山水が感染源となった腸管出血性大腸菌O26事例(島根県)

[ 概要報告 ]
分野:細菌性感染症

衛研名:島根県保健環境科学研究所

時期年月:2001/06/01

地域:島根県

概要:
下痢と血便を主症状とした2歳の女児からEHEC 26が検出された。疫学調査の結果、患者宅では飲料水は市営上水を使用し、食器洗い、風呂等の雑用水は地区が管理する簡易濾過した山水を使用していた。雑用水及び水源タンクの水からO26が検出された。家族、地区住民125名の健康調査で、有症者はみられなかったが、10名の健康保菌者が確認され、検出されたO26はすべてO26:H11、VT1で12薬剤の感受性試験及びパルスフィールド・ゲル電気泳動パターンは同一であり、山水が感染源と考えられた。