No.612 老人保健施設における腸管出血性大腸菌O157の集団感染事例(2)(埼玉県)

[ 概要報告 ]
分野:細菌性感染症

衛研名:埼玉県衛生研究所

時期年月:2001/7 ~ 2001/8

地域:埼玉県

概要:
2001年7月下旬、県内の老人保健施設(長期入所者50名)で集団下痢症が発生した。検査の結果、入所者4名から腸管出血性大腸菌O157:H7(VT1&VT2)が検出された。検食からは菌が検出されず、委託給食会社が共通の食事を提供していた病院、保育所からは発生報告がみられなかったことなどから施設内での接触感染が疑われたが、感染源、感染経路は不明であった。患者数9名、内3例から菌検出。無症状保菌者1名。死亡者3名。