[ 詳細報告 ]
分野名:その他
登録日:2016/03/11
最終更新日:2016/05/27
衛研名:三重県科学技術振興センター
発生地域:鳥羽市
事例発生日:2000年6月
事例終息日:
発生規模:
患者被害報告数:0名
死亡者数:0名
原因物質:モナザイト鉱
キーワード:モナザイト、トリウム、核原料物質、自然放射性核種、空間線量率、温泉、遮蔽、文部科学省、鳥羽市、三重県、財団法人日本分析センター
背景:
長野県辰野町をはじめとして、熊谷市、大宮市、市川市において核原料物質であるモナザイト鉱と称する鉱石が長期間倉庫等に保管されていた。このことが、警視庁の捜査で明らかとなり、鉱石保管場所の空間線量率等の測定、分析を行った結果、通常の400倍程度の放射線量を検出した。
概要:
鳥羽市内の元ホテル社員寮敷地内に、埋設されているモナザイト鉱が発見された。文部科学省、鳥羽市及び三重県が合同で、報道関係者の見守る中、回収作業を行い、ドラム缶に入れ鉛板等で遮蔽した上で、鳥羽市消防本部倉庫に一時保管した。
原因究明:
ホテル従業員寮跡地における空間放射線量率の測定結果において、自然界の放射線よりやや高い程度であり、周辺住民と周辺環境に影響があるものではなかった。
診断:
地研の対応:
本事件の発生直後、健康危機管理対応として県庁内消防防災課、大気水質課及び当該市町村である鳥羽市等と緊密な連絡を取り、周辺住民の放射線暴露に関し早急な空間線量率測定が必要と判断した。翌日文部科学省が測定した結果、周辺環境に影響のあるものではないことが判明したため、その後モナザイト鉱の一時保管までの作業を関係機関と協力して行った。
行政の対応:
伊勢保健所志摩支所の放射線技師2名が現地放射線量調査。健康対策課、伊勢保健所、伊勢保健所志摩支所に放射線暴露影響の電話相談窓口を開設した。山田赤十字病院に対し住民からの検査依頼があった場合の対応依頼。
地研間の連携:
国及び国研等との連携:
文部科学省および日本分析センター
事例の教訓・反省:
連絡を受けてから県庁内各課との連絡等に時間がかかったため、初動体制の確立を急ぐ必要がある。
現在の状況:
放射能汚染に対する健康危機管理マニュアルを作成し、昨年末より施行している。
今後の課題:
問題点:
関連資料: