[ 詳細報告 ]
分野名:ウイルス性感染症
登録日:2016/03/11
最終更新日:2016/05/27
衛研名:愛知県衛生研究所
発生地域:愛知県、千葉県
事例発生日:2003年5月9日
事例終息日:
発生規模:
患者被害報告数:1名
死亡者数:0名
原因物質:不明
キーワード:SARS、1類感染症、海外渡航者
背景:
2003年2月21日中国広東省より香港に旅行した人からSARSが流行し、死者が多数でた。事件当時には世界各地に広がった。
概要:
2003年5月9日(金)中国広東省より帰国した旅行者1名が成田空港近くのホテルで宿泊中に38℃以上の発熱と咳により、ホテルからN病院に搬送された。同病院にてSARS疑い有りと診断されたが、本人の希望により翌日名古屋空港経由にて愛知県内の自宅に帰宅した。千葉県からの愛知県健康福祉部健康対策課への連絡により、同課から本人に自宅近くの第2種指定医療機関であるS病院に受診するよう依頼し、5月10日(土)病院にて検体
(咽頭ぬぐい液、尿、急性期血清)採取を行ない、同日当衛生研究所にてVero-E6、MDCKによるウイルス分離を開始した。5月11日(日)にはアデノウイルスの迅速診断キットによる検査及びSARSウイルスのPCR検査を開始した。5月12日(月)に国立感染研に連絡をし、検体を送付した。また、患者は「急性扁桃腺炎」との診断ではあったが病院からの要請により念の為自宅安静をしていたが、抗生物質等の服用により症状が消失した5月16日及び26日に同上病院にて再度血清を採取し、翌日感染研に送付した。当衛生研究所での検査結果は全て陰性であった
原因究明:
ウイルス分離、RT-PCR、アデノ、RSの迅速診断キットによる検査
診断:
地研の対応:
ウイルス検査及び国立感染研との連絡
行政の対応:
(本庁)千葉県との連絡。保健所-衛生研究所との連絡。(保健所)検体の搬送。毎日患者と連絡、容態の確認。
地研間の連携:
なし
国及び国研等との連携:
国立感染研感染症情報センターとの連絡、ウイルス第1部への検体送付・検査依頼
事例の教訓・反省:
現在の状況:
今後の課題:
問題点:
関連資料: