No.1002 SARS関連対応(大阪府)

[ 概要報告 ]
分野:ウイルス性感染症

衛研名:大阪府立公衆衛生研究所

時期年月:2003/4/2 ~ 2003/7/5

地域:大阪府下

概要:
2002年11月より中国広州で発生したSARSは香港を経て世界的に感染を広げた。2003年4月4日、大阪府が感染地域になる可能性を考え、第1回SARS危機管理対策会議を開催した。患者発生の際の検査担当および、情報窓口を1ヶ所にすることを決定した。5月16日、5/8~5/13にかけて関西国際空港経由で関西周遊旅行をした台湾人医師が帰国後発症したとの情報が入りパニックになったが、患者が出ることなく5月23日大阪府は安全宣言を発表した。 また、7月5日WHOはSARS伝播地域が0になったことを報告し、とりあえずSARS感染の危険はなくなった。 この間、「疑い例」及び「不安例」検体5検体と、ハクビシンの2検体について、ウイルス分離、RT-PCR検査を行ったが全て陰性であった。 感染研技術講習会と大阪検疫所「関係機関連絡会議」に参加した。 また、報道機関からの取材が8件あった。