No.1214 「寿松苑」におけるノロウイルス集団感染事例

[ 概要報告 ]
分野:ウイルス性感染症

衛研名:岐阜市衛生試験所 

時期年月:2004/12/24 ~ 2004/12/31

地域:岐阜市北部(岐阜市椿洞1089-1 寿松苑) 

概要:
平成16年12月24日から12月26日の間に、養護老人ホーム・寿松苑の入居者32人が下痢・嘔吐の症状を呈し、そのうち2人が入院した。入居者と職員は同一の食事を摂食し、これ以外の共通行動はなかった。その後12月30日までに職員7人を含め、有症者は49人に増えた。12月30日以降の新たな有症者は発生していない。 有症者の便検体からノロウイルス遺伝子(GII)が検出され、その他の病原菌は検出されなかったことからノロウイルスを原因物質とする食中毒または感染症を疑うも、有症者からの聞き取り調査および摂食調査からは食中毒とは断定できず、ノロウイルスによる感染症と判断した。