[ 詳細報告 ]
分野名:自然毒等による食中毒
登録日:2016/03/08
最終更新日:2016/05/27
衛研名:群馬県衛生環境研究所
発生地域:群馬県高崎市
事例発生日:2007年3月12日
事例終息日:2007年3月13日
発生規模:1名
患者被害報告数:1名(入院後,翌日退院)
死亡者数:0名
原因物質:スイセン
キーワード:スイセン ノビル 誤食 食中毒
背景:
概要:
平成20年3月12日(水)午後6時30分頃、高崎市内の医療機関から「有毒植物を誤認して喫食し、食中毒症状を呈している患者を治療している」旨の電話連絡があり、高崎保健福祉事務所が調査したところ、同日午前6時頃、発症者本人が自宅近くの河原の土手に自生していた「スイセン」を「ノビル」と誤って採取し、その日の午後1時に自宅でみそ汁として喫食していたことが判明した。
診察した医師から食中毒届が提出されたこと及び喫食した植物が有毒植物である「スイセン」と確認されたことから、同保健福祉事務所では、「スイセン」を原因とする食中毒事件と断定した。
なお、患者は、一時的に入院したが、翌日、症状が治まったとして退院した。患者の症状は頭痛、嘔吐、倦怠感、流涎(唾液分泌過多)等である。
原因究明:
患者からの聞き取り情報及び残品の葉を基に県自然史博物館で鑑定
診断:
喫食植物の鑑定
地研の対応:
特になし
行政の対応:
野草の誤食防止、有毒植物による食中毒防止の啓発を資料配付とホームページで実施した。
地研間の連携:
特になし
国及び国研等との連携:
特になし
事例の教訓・反省:
特になし
現在の状況:
特になし
今後の課題:
有毒植物による食中毒はほぼ毎年発生している。
問題点:
喫食した現品がない場合の植物の鑑定
関連資料:
特になし