デング出血熱患者(輸入症例)死亡例の発生について

参照元URL : https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000131052.html

平成28年7月22日
【照会先】
健康局結核感染症課
課長補佐 野田 博之 (2373)
課長補佐 大塚 和子 (2376)
(代表番号) 03(5253)1111

報道関係者各位

 

 

デング出血熱患者(輸入症例)死亡例の発生について

 

日本国内で、フィリピンへの滞在歴がある女性1名が発疹等の症状を示し、7月16日に医療機関を受診し、19日にデング出血熱と確認されました。20日に医療機関から自治体に届け出があり、新潟県内の地方衛生研究所における検査の結果、デングウイルス3型の陽性が確定しました。また、患者の容体は重篤で、21日にお亡くなりになりました。

直近のデング熱症例の死亡例は2005年に1例確認されています。

この患者に関する情報は、以下のとおりです。

1 年代:30歳代

2 性別:女性

3 滞在国:フィリピン

4 症状:発疹、腹痛、嘔吐、下痢、下血

5 現地での蚊の刺咬歴:不明

6 居住都道府県:新潟県

 

国民の皆様へのメッセージ

デング熱は、蚊に刺されることによって感染する疾患です。

デング熱は急激な発熱で発症し、発疹、頭痛、骨関節痛、嘔気・嘔吐などの症状が見られます。通常、発症後2〜7日で解熱し、発疹は解熱時期に出現します。デング熱患者の一部は重症化してデング出血熱やデングショック症候群を発症することがあり、早期に適切な治療が行われないと死に至ることがあります。重症化のリスク因子として、妊婦、乳幼児、高齢者、糖尿病、腎不全などが指摘されています。

デング熱の発生地域へ渡航する場合は、長袖・長ズボンを着用したり、蚊の忌避剤(虫よけスプレー等)を使用したりして、蚊に刺されないように注意してください。

また、海外からの帰国者は、体調に異常がある場合は、到着した空港等の検疫ブースで検疫官に申し出てください。帰国後に症状が認められた場合は、医療機関を受診し、海外への渡航歴を告げてください。

(参考)デング熱の発生状況

2013年 2014年 2015年 2016年
輸入症例  249 179 292 173
 国内感染例  0  162  0  0

(死亡例0)

公開日:2016年07月26日

カテゴリー: 感染症