【感染症エクスプレス@厚労省】Vol.257(2016年07月22日)
5月から8月にかけての夏の時期は、マダニが活動的になります。
マダニが媒介するウイルス感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」
を予防するためには、マダニに咬まれないようにすることが重要です。
これは、SFTSだけではなく、国内で毎年多くの報告例がある、つつが虫病や
日本紅斑熱など、ダニが媒介する他の疾患の予防のためにも有効です。
農作業やレジャーなどで、森林や草むら、ヤブなどに入る場合には十分
注意しましょう。
長袖・長ズボン(シャツの裾はズボンの中に、ズボンの裾は靴下や長靴の
中に入れる、または登山用スパッツを着用する)、足を完全に覆う靴
(サンダル等は避ける)、帽子、手袋を着用し、首にタオルを巻く等、肌の
露出を少なくしましょう。
マダニに咬まれていることに気づいたら無理に引き抜こうとせず、医療機関
(皮膚科)で処置を受けてください。
また、マダニに咬まれた後、数週間程度は体調の変化に注意し、発熱等
の症状が認められた場合は医療機関で診察を受けてください。
医師が患者をSFTSと診断した場合、直ちに届出が必要となります。
これまでに、約200名の患者が報告されています。
医療機関の皆様におかれましては、引き続きご協力お願いします。
<厚生労働省:重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について>
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/sfts.html
<国立感染症研究所:重症熱性血小板減少症候群(SFTS)>
http://www.nih.go.jp/niid/ja/sfts/3143-sfts.html