参照元URL : https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000131505.html
平成28年7月28日 【照会先】 労働基準局安全衛生部 化学物質対策課化学物質評価室 室長 穴井 達也 (内線5508) 室長補佐 平川 秀樹 (内線5511) 化学物質情報管理官 米倉 隆弘 (内線5511) (代表電話) 03(5253)1111 (直通電話) 03(3502)6756 |
報道関係者各位
化学物質のリスク評価検討会報告書(オルト−トルイジンに対する今後の対応)を公表します
〜オルト−トルイジンによる健康障害の防止措置を直ちに検討〜
厚生労働省の「化学物質のリスク評価検討会」(座長:名古屋 俊士 早稲田大学名誉教授)では、毎年、化学物質による労働者の健康障害のリスク評価を行っています。このほど、「ヒトに対して発がん性がある」とされている「オルト−トルイジン」に対する今後の対応について報告書をまとめましたので、公表します。
今回の結果を受け、「オルト−トルイジン」について、直ちに健康障害防止措置の検討に着手します。なお、こうした検討に先立ち、「オルト−トルイジン」の製造・取扱作業を行う事業場に対しては、設備、作業方法の改善、業務の状況に応じた換気、有効な化学防護服の着用などの適切なばく露防止措置、関係労働者の健康管理措置を講じるよう既に指導しています。
【検討結果概要】
■「オルト−トルイジン」
オルト−トルイジンの有害性情報、製造・取扱状況、福井県の化学工場における膀胱がん発症に関する調査などを踏まえ、職業がんの予防の観点から、オルト−トルイジンの製造・取扱作業について制度的対応を念頭に置いて、「化学物質による労働者の健康障害防止措置に係る検討会」などにおいて具体的措置を検討することが必要である。
*別添の報告書「オルト−トルイジンに対する今後の対応」(全文)は、以下の厚生労働省ウェブサイトに掲載しています。
https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000131513.html
<参考>
●化学物質による労働者の健康障害のリスク評価について
事業場で使用されている化学物質の中には、その取扱いによっては労働者に、がんなどの健康障害を生じさせるおそれのあるものがあります。厚生労働省では、こうした物質について、「化学物質のリスク評価検討会」を毎年開催し、事業場間などに共通するリスクの有無を検討・提言していただき、必要な対応を行っています。