参照元URL : https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000109899.html
2016年1月21日作成
2016年9月12日更新(問4、問10)
【一般の方向け】
問4 日本国内での発生はありますか?
問10 性行為による感染はどのように予防すればよいですか?
【一般の方向け】
問4 日本国内での発生はありますか?
答. 日本国内で感染した症例はありません。海外の流行地域で感染し、発症した症例が、2013年以降、11例(うち、今回の中南米の流行後は8例)国内で見つかっています。
IASR(2014年2月号)フランス領ポリネシア・ボラボラ島帰国後にZika feverと診断された日本人旅行者の2例
IASR(2014年10月号)タイ・サムイ島から帰国後にジカ熱と診断された日本人旅行者の1例
問10 性行為による感染はどのように予防すればよいですか?
答 性行為による男性から女性パートナーへの感染事例が報告されています。また、女性から男性パートナーへの性行為による感染を示唆する報告もあります。性行為感染及び母体から胎児への感染のリスクを考慮し、流行地域に滞在中は症状の有無にかかわらず、性行為の際にコンドームを使用するか性行為を控えること、流行地域から帰国した男女は、症状の有無にかかわらず、最低8週間、パートナーが妊婦の場合は妊娠期間中、性行為の際に、コンドームを使用するか性行為を控えることを推奨します。
(WHO暫定ガイダンス(6月7日改訂)を踏まえた対応、)
(参考)
WHOは、性行為による感染予防について、暫定ガイダンス(2月18日作成、6月7日改訂)を9月6日に改訂しました。その概要は、次のとおりです。
WHOは、ジカウイルスが性行為により伝播しうる新出エビデンスに基づき、下記のごとく推奨する。
2. ジカウイルス感染症の流行地域でない地域においては、下記を守るべきである。
a. ジカウイルスの伝播が発生している地域から帰国した男女は、性行為によるジカウイルス感染を防ぐため、帰国後少なくとも6ヵ月間より安全な性行為を行うか、性行為を控えるべきである。
b. 妊娠を計画しているカップル又は女性のうち、ジカウイルスの伝播が発生している地域から帰国した者は、妊娠を試みる前に、ジカウイルス感染の可能性がなくなったことを保証するため、少なくとも6ヵ月は待つべきであることを勧告される。
c. 妊婦の性パートナーのうち、ジカウイルスの伝播が発生している地域から帰国した者は、少なくとも妊娠期間中を通じて、より安全な性行為を行うか、性行為を控えることを勧告されるべきである。
註:WHOは、ジカウイルスを検出するために、ルーチンで精液の検査を行うことは推奨しない。しかし、症状の有無にかかわらず、ジカウイルスの伝播が発生している地域から帰国後の男性は、国の方針に従って、精液の検査を考慮されうる。偽陰性及び間欠的なウイルス排泄のため、異なる日に2回検査(例:1週間間隔で実施)を実施すべきである。しかし、2回の検査の正確間隔を決定するためには、さらなるエビデンスが必要である。なお、詳細については、以下のHPを確認してください。
世界保健機関(WHO)Prevention of sxual transmission of Zika
virus Interim guidance update 6 September 2016
http://apps.who.int/iris/bitstream/10665/204421/1/WHO_ZIKV_MOC_16.1_eng.pdf?ua=1