【感染症エクスプレス@厚労省】Vol.294(2017年04月21日)
麻しんはかつては乳幼児に多い病気でしたが、近年では海外旅行から帰国して発症した方を発端として集団発生事例が起こっています。
麻しんは、麻しんウイルスによって引き起こされ、高熱と全身の発しんを伴う感染症です。空気感染によっても人から人へ伝播します。
潜伏期間が1~2週間ありますので、元気に帰国してもその後に発症することがあり、罹患するとまれですが亡くなる可能性もあります。
予防が重要で、MR(麻しん・風しん混合)ワクチンの接種が有効な予防法 です。
ゴールデンウィークなどで海外旅行を計画している方は、麻しんの罹患歴やワクチン接種歴が明らかでなければ、MRワクチンの接種を積極的に検討してください。
<厚生労働省 麻しんについて(日本語版)>
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/measles/index.html
<厚生労働省 Measles(英語版)>
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/measles_eng/index.html
<国立感染症研究所 麻疹とは>
http://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ma/measles.html
<厚生労働省検疫所FORTH 海外渡航のためのワクチン>
http://www.forth.go.jp/useful/vaccination.html
<WHO 各国の麻しん報告数(2016年9月~2017年2月)>
http://www.who.int/immunization/monitoring_surveillance/burden/vpd/surveillance_type/active/big_measles_reportedcases6months.jpg?ua=1