世界保健機関(WHO)の要請を受け、12月26日から、 感染症診療の日本人専門家をバングラデシュに派遣します

参照元URL : https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000189690.html

平成29年12月26日
【照会先】
健康局 結核感染症課
国際感染症対策室長 野田 博之 (2373)
課長補佐 繁本 憲文 (2926)
(代表電話) 03(5253)1111
(直通電話) 03(3595)2257

報道関係者各位

 

 

世界保健機関(WHO)の要請を受け、12月26日から、 感染症診療の日本人専門家をバングラデシュに派遣します

 

 厚生労働省は、このたび、平成29年12月26日から平成30年1月15日までの期間、感染症診療に関する日本人専門家をバングラデシュに派遣します。

ミャンマーのラカイン州北部の情勢を受けてバングラデシュに流入してきた避難民のキャンプでは、ジフテリア※1が今年11月から流行しており、12月19日までに1,841人の患者(うち22人が死亡)

が発生しています。このため、国際協力の一環として、世界保健機関(WHO)からジフテリアの専門家の派遣要請を受け、ジフテリアが流行しているコックスバザールの避難民キャンプに対して、日本人専門家を派遣します。

今回の派遣では、東京都保健医療公社豊島病院感染症内科医長の足立拓也医師※2を派遣することに決めました。平成29年12月26日から平成30年1月15日までの派遣期間とし、足立医師は現地の疾病発生や診療・対策状況などについて調査・評価を実施する予定です。

厚生労働省は、今後とも、開発途上国を含む諸外国に対して、専門家の持つ知識・経験・技術を生かし、医療面等での支援を行っていきます。

※1 ジフテリアはジフテリア菌により発生する疾病です。その発生が日本で最後に報告されたのは1999年です。現在では珍しくなりましたが、かつては年間8万人以上の患者が発生し、そのうち10%程度が亡くなっていた重大な病気です。主に気道の分泌物によってうつり、喉などに感染して毒素を放出します。この毒素が心臓の筋肉や神経に作用することで、横隔膜(呼吸に必要な筋肉)などの麻痺、心不全などを来たして、重篤になる場合や亡くなってしまう場合があります。
※2 足立医師の過去の実績:2014年〜2016年に西アフリカにおいてエボラ出血熱が流行した際に、エボラ出血熱対策に関する日本人専門家として2回派遣された経験があります。

サイト内リンク 【ジフテリアに関する詳細】 厚生労働省検疫所ホームページ

 

  • ジフテリア概要

  • バングラデシュの難民キャンプでのジフテリアの流行

 プレスリリース(PDF:485KB)

 

 

公開日:2017年12月27日

カテゴリー: 感染症