【感染症エクスプレス@厚労省】Vol.333(2018年02月09日)
厚生労働省では、2020年までの「風しん排除」の達成(※1)を目指して、海外に渡航する人、30歳代後半から50歳代までの風しんに対する免疫の不十分な男性、妊婦と接する機会が多い人などに対して風しんの予防に関する啓発を行っています。
風しんの日である2(ふう)月4(しん)日に、初の海外渡航者向け啓発イベントを、厚生労働省と“風疹ゼロ”プロジェクト(※2)共催で、成田国際空港で開催しました。イベントでは、海外に行く人に対して風しんの抗体を持っておくことの必要性を伝えるために、無料の相談窓口の設置や、抗体検査を実施したほか、風しん専門家と大学生によるトークショー、そしてノベルティーの配布などを行いました。
イベントの様子はメディアでも取り上げられました。
※1 風しん排除の定義:下記二点を満たすこと
・風しんウイルスの土着性の感染伝播が、12か月以上認められないこと
・質の高い動向調査の存在下で「風しんウイルスの土着性の感染伝播」による先天性風しん症候群(CRS)の事例が認められないこと
先天性風しん症候群:胎児が風しんウイルスに感染した場合に、難聴・白内障・先天性心疾患等の障害をもつ子どもが生まれることがある。
※2“風疹ゼロ”プロジェクト:日本産婦人科医会、日本産科婦人科学会、日本周産期新生児学会、日本小児科学会、日本小児科医会、国立感染症研究所からなる、2020年までの風しん排除を目的に啓発活動を行っている団体。毎年2月4日を“風しんの日”と定め、2月を啓発強化月間としている。
<イベント案内リーフレット>
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/rubella/dl/poster12.pdf