平成17年度大規模災害時保健師の活動マニュアル

平成17年度 全国保健師長会 地域保健総合推進事業の研究班による「大規模災害における保健師の活動マニュアル」を掲載します。

 

はじめに

日本を震撼させた阪神・淡路大震災が起こってから11年経過いたしました。その後、平成16年10月には新潟中越地震等が発生し、多くの被災者がでたことは、私たちの記憶に新しいところであり、保健師にとっても大規模災害における保健活動のあり方を改めて考えさせられるところとなりました。
全国保健師長会では、平成8年3月に「災害時における保健師活動のマニュアル」を策定しておりますが、その後の様々な災害活動の経験を教訓として、「大規模災害における保健師の活動マニュアル」を新たに作成することになりました。 マニュアル作成にあたっては、国・県・市町村それぞれの役割を明確にするとともに、記載は災害の時系列な保健師活動を具体的に示し、被災活動を経験した保健師達が、是非皆さんに理解していただきたいことをトピックス的に記載してあります。
「災害は忘れた頃にやってくる」との諺があります。実際に災害にあった時に混乱することのないような平常時の対応は、大事なキーポイントです。このための平常時の保健活動について具体的に提示するとともに、災害時に活用する帳票類等についても今回整理をしました。
マニュアル作成にあたり特徴的なものとして、「阪神淡路大震災のその後」から「JR西日本福知山線脱線事故」に至る8事例を活動事例として紹介してあります。災害時の保健師活動がよくわかると思います。
全国会員のご協力をいただきこのマニュアルが完成いたしました。マニュアルが多くの保健師の災害活動に活用いただければ幸いです。

PDF 大規模災害における保健師の活動マニュアル