【感染症エクスプレス@厚労省】Vol.360(2018年08月31日)
2018年8月1日(現地時間)、国際保健機関(WHO)及びコンゴ民主共和国(旧ザイール)保健省は、同国北東部の北キブ州において、エボラ出血熱が発生したことを発表しました。8月28日までに77名の死亡例を含む、115例の患者(確定85例、疑い30例)が報告されています。8月8日に高リスク群に対してのワクチン接種が始まり、8月29日までに、4,645名がワクチンの接種を受けました。
WHO事務局長は8月16日、今回のエボラ出血熱の流行を、緊急事態の最高値であるグレード3の危機と宣言しており、WHOによる緊急支援チームの編成が必要な状態だとしています。
今回の発生地域では、反政府勢力による非人道的行為が行われており、以前より外務省から退避勧告が出されています。
厚生労働省では、検疫や国内での対応強化のため注意喚起を行っています。発生地域であるコンゴ民主共和国から帰国された方で体調が悪いときには、必ず検疫所に申告するようにしてください。
<エボラ出血熱について>
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708.html