【感染症エクスプレス@厚労省】Vol.403(2020年1月10日)
令和元年12月、武漢市衛生健康委員会(Wuhan Municipal Health Commission)から、武漢市における非定型肺炎の集団発生について発表がありました。武漢市に滞在歴があり、呼吸器症状を呈して医療機関を受診した患者を診察する際には、院内での感染対策を徹底してください。
武漢市に滞在歴がある原因不明の肺炎患者を診察した際には、まずは最寄りの保健所に連絡をするとともに、感染症発生動向調査における疑似症サーベイランスに基づき、国立感染症研究所で検査を行うことが可能ですので、積極的にご検討ください。
なお、本日、国立国際医療研究センターと国立感染症研究所から「中国湖北省武漢市で報告されている原因不明の肺炎に対する院内感染対策」と「疑似症サーベイランスの運用ガイダンス(第三版)」が発出されましたので、ご参照ください。
○中国湖北省武漢市で報告されている原因不明肺炎に対する対応と院内感染対策(国立感染症研究所 感染症疫学センター・国立国際医療研究センター 国際感染症センター)
https://www.niid.go.jp/niid/images/epi/PDF/wuhan_200110.pdf
○疑似症サーベイランスの運用ガイダンス(第三版)(2020年1月10日 国立感染症研究所)
https://www.niid.go.jp/niid/images/epi/PDF/gijisyo-gildeline-200110.pdf
その他、厚生労働省が把握している情報と現在の対応は下記プレスリリースの通りです。
○中華人民共和国湖北省武漢市における原因不明肺炎の発生について(第3報)
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_08851.html