参照元URL : https://www.mhlw.go.jp/haishin/u/l?p=Q73VKT6pZak_7LjRY
【照会先】
健康局 結核感染症課
感染症情報管理室長
梅田 浩史(内線2389)
課長補佐 加藤 拓馬 (内線2373)
主査 柳川 愛実 (内線2932)
(代表電話) 03(5253)1111
報道関係者各位
新型コロナウイルスに関連した肺炎の患者の発生について(6例目)
本日(1月28日)16時頃に、国立感染症研究所より、今般の新型コロナウイルスに関連した感染症の症例の報告がありました。
この患者は、奈良県在住の方であり、1月25日にご本人が医療機関を受診した際に、武漢市の滞在歴はありませんでしたが、武漢市からのツアー客との接触があったため、疑似症サーベイランスとして報告がされたものです。
新型コロナウイルスに関連した感染症の患者の発生が国内で確認されたのは6例目です。
本件について、濃厚接触者の把握を含めた積極的疫学調査を確実に行っております。
なお、本件に関する記者会見を19時から行います。
概要
(1)年代: 60代
(2)性別: 男性
(3)居住地: 奈良県
(4)症状、経過:
1月14日 悪寒、咳、関節痛あり。
1月17日に奈良県内の医療機関を受診し、各種検査異常なく経過観察。保健所に連絡。
1月22日関節痛あり、咳症状増悪。
1月25日に再度受診し、医療機関から保健所に相談し、胸部レントゲン検査により両側下肺野に所見を認めたため、調整の上、奈良県内の医療機関に入院。
1月26日に検体を送付。
(5)行動歴:
1月8-11日に武漢からのツアー客を、運転手としてバスに乗せた。
1月12-16日に別の武漢からのツアー客を、運転手としてバスに乗せた。
◆国民の皆様へのメッセージ
○ 新型コロナウイルス感染症の現状からは、中国国内では人から人への感染は認められるものの、我が国では人から人への持続的感染は認められていません。国民の皆様におかれては、過剰に心配することなく、季節性インフルエンザと同様に咳エチケットや手洗いなどの感染症対策に努めていただくようお願いいたします。 ○ 武漢市から帰国・入国される方におかれましては、咳や発熱等の症状がある場合には、検疫所で必ず申し出下さい。また、国内で症状が現れた場合は、マスクを着用するなどし、あらかじめ医療機関に連絡の上速やかに医療機関を受診していただきますよう、御協力をお願いします。なお、受診に当たっては、武漢市の滞在歴があることを申告してください。 |
(その他)
今後とも、迅速で正確な情報提供に努めますので、国民の皆様への正確な情報提供に御協力をお願いします。なお、現場での取材は、患者の方のプライバシー保護といった観点からも、お控えください。
(参考)コロナウイルスとは
人や動物の間で広く感染症を引き起こすウイルスです。人に感染症を引き起こすものはこれまで6種類が知られていますが、深刻な呼吸器疾患を引き起こすことがあるSARS-CoV(重症急性呼吸器症候群コロナウイルス)とMERS-CoV(中東呼吸器症候群コロナウイルス)以外は、感染しても通常の風邪などの重度でない症状にとどまります。詳細は、国立感染症研究所の情報ページをご参照ください。
○国立感染症研究所 人に感染するコロナウイルス
https://www.niid.go.jp/niid/ja/from-idsc/2482-2020-01-10-06-50-40/9303-coronavirus.html