新型コロナウイルスに関連した肺炎の患者の発生について(19例目)

参照元URL : https://www.mhlw.go.jp/haishin/u/l?p=b5HOowoXjZC20_39Y

【照会先】
健康局 結核感染症課
係長  山田 大悟
(代表電話) 03(5253)1111

報道関係者各位

新型コロナウイルスに関連した肺炎の患者の発生について(19例目)

本日(2月4日)15時頃に、国立感染症研究所より、今般の新型コロナウイルスに関連した感染症の症例の報告がありました。
この患者は、中華人民共和国湖北省在住の旅行者であり、1月26日にご本人が医療機関を受診した際に、武漢市の滞在歴の申告があったとして、報告がされたものです。
新型コロナウイルスに関連した感染症の患者の発生が確認されたのは国内では19例目です。
本件について、濃厚接触者の把握を含めた積極的疫学調査を確実に行ってまいります。

概要
(1)年代: 50代
(2)性別: 男性
(3)居住地: 中華人民共和国(湖北省)
(4)症状、経過:
1月22日に来日。
1月25日まで無症状。
1月26日朝から発熱。12時に37.5度。夜に救急車で医療機関に搬送。肺炎症状を認めた。
同日 疑似症サーベイランスに基づき、検体(咽頭ぬぐい液)を採取。
1月27日、検査結果陰性と判明。
1月28日、解熱、退院。咽頭ぬぐい液、喀痰採取。
1月30日に中国へ帰国。
2月3日保存していた喀痰、咽頭ぬぐい液(1月28日採取)を国立感染症研究所に検査送付。
2月4日検査結果陽性と判明。

(5)行動歴:
武漢市内での曝露歴は不明だが、日本国内の4例目の確定例(1月26日確定。40代男性。)と同じバスツアーに参加。
発症後はマスク着用。

 

◆国民の皆様へのメッセージ

○ 新型コロナウイルス感染症は、我が国において、現在、流行が認められている状況ではありません。国民の皆様におかれては、風邪や季節性インフルエンザ対策と同様にお一人お一人の咳エチケットや手洗いなどの実施がとても重要です。感染症対策に努めていただくようお願いいたします。

○ 湖北省から帰国・入国される方あるいはこれらの方と接触された方におかれましては、咳や発熱等の症状がある場合には、マスクを着用するなどし、事前に保健所へ連絡したうえで、受診していただきますよう、御協力をお願いします。また、医療機関の受診にあっては、湖北省の滞在歴があることまたは湖北省に滞在歴がある方と接触したことを事前に申し出てください。

(その他)
今後とも、迅速で正確な情報提供に努めますので、国民の皆様への正確な情報提供に御協力をお願いします。なお、現場での取材は、患者の方のプライバシー保護といった観点からも、お控えください。

(参考)コロナウイルスとは
人や動物の間で広く感染症を引き起こすウイルスです。人に感染症を引き起こすものはこれまで6種類が知られていますが、深刻な呼吸器疾患を引き起こすことがあるSARS-CoV(重症急性呼吸器症候群コロナウイルス)とMERS-CoV(中東呼吸器症候群コロナウイルス)以外は、感染しても通常の風邪などの重度でない症状にとどまります。詳細は、国立感染症研究所の情報ページをご参照ください。
○国立感染症研究所 人に感染するコロナウイルス
https://www.niid.go.jp/niid/ja/from-idsc/2482-2020-01-10-06-50-40/9303-coronavirus.html