参照元URL : https://www.mhlw.go.jp/haishin/u/l?p=Ua_2CL8EwlGXYiPDY
【照会先】
健康局 結核感染症課
係長 山田 大悟
(代表電話) 03(5253)1111
報道関係者各位
新型コロナウイルスに関連した患者の発生について(21例目)
本日(2月5日)17時頃に、京都府内の地方衛生研究所より、今般の新型コロナウイルスに関連した感染症の症例の報告がありました。
この患者は、京都府在住であり、1月31日より京都府内の病院に入院しており、京都府内の地方衛生研究所で検査の結果、2月4日に陽性が判明し、報告がされたものです。
新型コロナウイルスに関連した感染症の患者の発生が確認されたのは国内では21例目です。
本件について、濃厚接触者の把握を含めた積極的疫学調査を確実に行ってまいります。
概要
(1)年代: 20代
(2)性別: 男性
(3)居住地: 京都府
(4)症状、経過:
1月24日 夕方より体調不良。
1月25日 発熱(37.5℃)、咳があり、仕事を休んだ。
1月27日 府内の医療機関を受診(インフルエンザ検査陰性)
インフルエンザ等の感染症を疑い,隔離したスペースで受診
1月29日 同医療機関を再度受診するも、肺炎像なし。
1月31日 近隣の別の医療機関を受診。胸部CT検査を実施し両側肺炎像が認められたため、入院。
2月2日 解熱。咳症状も軽減。
2月4日 新型コロナウイルス感染症疑い例に合致したため、検体を採取。京都府内の地方衛生研究所において新型コロナウイルス感染症の検査実施し陽性と判明。
(5)行動歴:
勤務先で中国からの観光客(1日300人程度)に接客している。本人は、湖北省から来日したと思われる観光客も含まれていたと話している。1/21以降はマスクを着用して接客。1/25以降、勤務は休んでいる。
◆国民の皆様へのメッセージ
○ 新型コロナウイルス感染症は、我が国において、現在、流行が認められている状況ではありません。国民の皆様におかれては、風邪や季節性インフルエンザ対策と同様にお一人お一人の咳エチケットや手洗いなどの実施がとても重要です。感染症対策に努めていただくようお願いいたします。 ○ 湖北省から帰国・入国される方あるいはこれらの方と接触された方におかれましては、咳や発熱等の症状がある場合には、マスクを着用するなどし、事前に保健所へ連絡したうえで、受診していただきますよう、御協力をお願いします。また、医療機関の受診にあっては、湖北省の滞在歴があることまたは湖北省に滞在歴がある方と接触したことを事前に申し出てください。 |
(その他)
今後とも、迅速で正確な情報提供に努めますので、国民の皆様への正確な情報提供に御協力をお願いします。なお、現場での取材は、患者の方のプライバシー保護といった観点からも、お控えください。
(参考)コロナウイルスとは
人や動物の間で広く感染症を引き起こすウイルスです。人に感染症を引き起こすものはこれまで6種類が知られていますが、深刻な呼吸器疾患を引き起こすことがあるSARS-CoV(重症急性呼吸器症候群コロナウイルス)とMERS-CoV(中東呼吸器症候群コロナウイルス)以外は、感染しても通常の風邪などの重度でない症状にとどまります。詳細は、国立感染症研究所の情報ページをご参照ください。
○国立感染症研究所 人に感染するコロナウイルス
https://www.niid.go.jp/niid/ja/from-idsc/2482-2020-01-10-06-50-40/9303-coronavirus.html