参照元URL:https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2020/03/17/01.html
2020年03月16日
福祉保健局
食中毒の発生について
ケータリング料理で発生した食中毒
探知
2月27日(木曜日)午後5時00分頃、利用者から港区みなと保健所に、「2月26日(水曜日)昼に社員向けカフェにてビュッフェ形式の食事を喫食後、約200名が2月26日(水曜日)夜から27日(木曜日)昼にかけて下痢、腹痛の症状を呈していた。」との連絡があった。
みなと保健所の調査の結果、ビュッフェ料理は渋谷区内の飲食店で調製したものであることが判明した。
調査結果
みなと保健所及び渋谷区保健所は、食中毒の疑いで調査を開始した。
- 患者は、2月26日(水曜日)午前11時30分から午後1時30分にかけて港区内カフェで提供された料理を喫食した266名中184名で、2月26日(水曜日)午後4時00分から27日(木曜日)午後8時00分にかけて、下痢、腹痛等の症状を呈していた。
- 患者184名中5名及び渋谷区内飲食店の調理従事者1名の便、港区内カフェの従業員が提供途中で異味を感じ撤去した残品(チキンの煮込み)からウエルシュ菌が検出された。
- チキンの煮込みは、渋谷区内飲食店で調製後6時間以上常温放置されていた。また、港区内カフェでも再加熱工程はなく、2時間以上常温放置されていた。
- 患者全員に共通する食事は、渋谷区内飲食店が調製し、港区内カフェで提供された料理以外になかった。
決定
3月16日(月曜日)、みなと保健所及び渋谷区保健所は、以下の理由により、本件を令和2年2月26日に提供された料理(チキンの煮込みを含む)を原因とする食中毒と断定した。
- 患者184名中5名の便からウエルシュ菌が検出され、患者の症状及び発症までの潜伏時間がウエルシュ菌によるものとおおむね一致した。
- 提供した料理(チキンの煮込み)からウエルシュ菌が検出された。
- チキンの煮込みは、渋谷区内飲食店で調製後6時間以上常温放置されたのち、港区内カフェでも再加熱工程はなく、2時間以上常温放置され、両施設での保管中にウエルシュ菌が増殖する機会があった。
- 患者全員に共通する食事は、渋谷区内飲食店が調製し、港区内カフェで提供された料理のみであった。
- 医師から食中毒の届出があった。
措置
港区内施設は2月28日(金曜日)から、渋谷区内施設は3月12日(木曜日)から営業を自粛しており、港区及び渋谷区は共に本日から3日間の営業停止等の処分を行った。
発症関係 3月16日午前9時00分現在 |
発症日時 | 2月26日(水曜日)午後4時00分から27日(木曜日)午後8時00分まで |
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症状 | 下痢、腹痛 等 | |
発症場所 | 自宅、帰宅中 等 | |
患者数 | 総数 184名 (内訳) 男:51名(年齢:30~65歳) 女:132名(年齢:24~59歳) 不明:1名(年齢:30代) |
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入院患者数 | 0名 | |
診療医療機関数・受診者数 | 7か所7名(男1名、女6名) | |
原因食品 | 令和2年2月26日に提供された料理(チキンの煮込みを含む) | |
病因物質 | ウエルシュ菌 | |
原因施設 |
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備考
提供メニュー | 【ビュッフェメニュー8品】 ミートボール、チキンの煮込み、赤キャベツのピクルス、サーモンのマリネ風、フライドシュリンプ、グリーンピースサラダ、バターライス、ピーナッツクッキー |
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検査関係 3月16日午前9時00分現在 |
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参考 東京都における食中毒発生状況(ただし本事件は含まない)
発生件数 | 患者数 | 死亡者数 | |
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本年1月1日~3月15日まで | 26件 | 130名 | 0名 |
(昨年同期) | (27件) | (210名) | (0名) |
本年3月中(15日まで) | 0件 | 0名 | 0名 |
(昨年同期) | (7件) | (95名) | (0名) |
※参考資料 ウエルシュ菌とは(PDF:159KB)
問い合わせ先 福祉保健局健康安全部食品監視課 電話 03-5320-4405 |