食中毒の発生について~豊島区内の高齢者施設で調理し提供された食事による食中毒~(2020年03月31日)ー東京都

参照元URL : https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2020/04/01/17.html

2020年03月31日

福祉保健局

食中毒の発生について

豊島区内の高齢者施設で調理し提供された食事による食中毒

探知

3月14日(土曜日)午後1時40分、東京都保健医療情報センターを通じて、豊島区内の高齢者施設から豊島区池袋保健所に、「入所者数名が施設内でおう吐や下痢等の症状を呈している。」旨、連絡があった。

調査結果

池袋保健所は、感染症と食中毒の両面から調査を開始した。

  • 当該高齢者施設の食事は、外部の給食委託業者が当該高齢者施設内で調理し提供されていた。
  • 患者は、当該高齢者施設の入所者13名、通所利用者2名、施設職員1名の合計16名で、3月13日(金曜日)午前8時00分から15日(日曜日)午後3時00分にかけて、おう吐、発熱、下痢等の症状を呈していた。
  • 当該高齢者施設では、入所者は3食を、通所利用者、施設職員の希望者及び調理従事者は入所者と同じ昼食を喫食していた。
  • 複数の患者及び調理従事者のふん便からノロウイルスを検出した。
  • 調理従事者用便器の拭き取りからノロウイルスを検出した。
  • 検食として保存されていた3月12日(木曜日)の朝食「白菜のコールスローサラダ」からノロウイルスを検出した。

決定

池袋保健所は、本日、本件について、以下の理由により、3月12日(木曜日)に当該調理施設が調理し提供した食事を原因とする食中毒と断定した。

  • 患者の共通食は、当該調理施設が調理した食事の他にはない。
  • 複数の患者、調理従事者のふん便及び検食からノロウイルスを検出し、患者の症状および潜伏期間がノロウイルスによるものと一致していた。
  • 患者を診察した医師から食中毒の届出があった。

措置

豊島区は、当該調理施設の営業者に対し、本日から7日間の営業停止等の処分を行った。

発症関係 発症日時 3月13日(金曜日)午前8時00分から
3月15日(日曜日)午後3時00分まで
症状 おう吐、発熱、下痢 等
発症場所 当該高齢者施設居室等
患者数 患者総数 16名
男性:1名(34歳)
女性:15名(77~100歳)(内訳)

  • 入所者:13名
    男性:0名、女性:13名(77~100歳)
  • 通所利用者:2名
    男性:0名、女性:2名(86、98歳)
  • 施設職員:1名
    男性:1名(34歳)、女性:0名
入院患者数 2名(1名は退院)
診療医療機関数・受診者数 3か所5名(男性:0名、女性:5名)
原因食品 3月12日(木曜日)に提供された食事
病因物質 ノロウイルス
原因施設
  • 屋号
    ●●●●
  • 業種
    飲食店営業(集団給食)
  • 営業者
    ●●●●
  • 代表取締役
    ●●●●
  • 営業所所在地
    東京都豊島区●●●●
  • 営業者住所
    兵庫県神戸市●●●●
  • 法人番号
    ●●●●
  • 連絡先電話番号
    ●●●●

備考

主なメニュー
3月12日(木曜日)
  • 朝食
    米飯、大根と豚肉の旨煮、白菜のコールスローサラダ、青かっぱ漬
  • 昼食
    米飯、ミートローフ、じゃがいものチーズ焼、ビーンズサラダ、コンソメスープ
  • 夕食
    米飯、たらのピカタ、キャベツの洋風煮、フルーツ
検査関係
  • 検査実施機関
    東京都健康安全研究センター
  • 患者ふん便
    15検体 12検体からノロウイルスを検出
  • 調理従事者ふん便
    11検体 3検体からノロウイルスを検出
  • 拭き取り検体
    14検体 2検体からノロウイルスを検出
  • 食品(検食)
    6検体 1検体からノロウイルスを検出

参考 東京都における食中毒発生状況(ただし本事件は含まない)

発生件数 患者数 死亡者数
本年1月1日~3月30日まで 38件 349名 0名
(昨年同期) (35件) (262名) (0名)
本年 3月中(30日まで) 8件 29名 0名
(昨年同期) (15件) (147名) (0名)

※参考資料 PDF ノロウィルスについて(PDF:1,080KB)

問い合わせ先
福祉保健局健康安全部食品監視課
電話 03-5320-4405

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