横浜港で検疫を行ったクルーズ船に関連した患者の死亡について

参照元URL : https://www.mhlw.go.jp/haishin/u/l?p=k22dE683EvLuQVIBY

【照会先】
厚生労働省
医薬・生活衛生局検疫所業務管理室
検疫所業務管理室長 中平 純一
室長補佐 田島 章太郎

健康局 結核感染症課
感染症情報管理室長 梅田 浩史
係長 山田 大悟

(代表電話) 03(5253)1111

報道関係者各位

横浜港で検疫を行ったクルーズ船に関連した患者の死亡について

 昨日(4月14日)、横浜港で検疫を行ったクルーズ船に関連した患者が死亡されましたので、お知らせします。お亡くなりになった方の御冥福をお祈り申し上げます。
なお、報道に際しては、お亡くなりになった方及び御遺族のプライバシーに十分配慮していただくようお願いします。

1 患者(13例目の死亡)
患者の概要
(1)年齢:70代
(2)性別:男性
(3)居住地:千葉県

2 死因 ウイルス性肺炎(新型コロナウイルス感染症)

3 経過
2月7日 PCR検査陽性。下船し、A病院に入院。症状は軽い咳嗽のみ。
2月10日 抗HIV薬投与。
2月14日 呼吸状態悪化。抗インフルエンザ薬投与。
2月16日 容態急変につき気管挿管の上、B病院に搬送。
2月19日 人工血液透析を開始。
2月23日 ECMO導入。
2月25日 抗インフルエンザ薬投与。
4月14日 死亡確認。

◆国民の皆様へのメッセージ

〇国民の皆様におかれては、風邪や季節性インフルエンザ対策と同様にお一人お一人の咳エチケット(咳やくしゃみをする際に、ハンカチ、袖などを使って、口や鼻をおさえる)や手洗いなどの実施がとても重要です。感染症対策に努めていただくようお願いいたします。

〇集団感染の共通点は、特に、「換気が悪く」、「人が密に集まって過ごすような空間」、「不特定多数の人が接触するおそれが高い場所」です。
換気が悪く、人が密に集まって過ごすような空間に集団で集まることを避けてください。
※以下啓発資料について、配布や媒体掲載など、使用可能です。掲載の場合は『出典:首相官邸HPより』を記載してください。
会社・学校や人の集まる場所での掲示、周知など、用途に限らずご自由にダウンロード・印刷してお使いください。(加工・改変等はおやめください)

お願い1:外出はできるだけひかえてください。

やむを得ず外出する場合には、マスクを着用していただくようお願いします。

お願い2:「三密」(密集、密室、密接)を避けましょう。
集団感染は、「換気が悪く」、「人が密に集まって過ごすような空間」、「不特定多数の人が接触するおそれが高い場所」という共通点があります。

できるだけ、そのような場所に行くことを避けていただき、やむを得ない場合には、マスクをするとともに、換気を心がけていただく、大声で話さない、相手と手が触れ合う距離での会話は避ける、といったことに心がけてください。

お願い3:咳エチケット(咳やくしゃみをする際、マスクやティッシュ、ハンカチ、袖、肘の内側などを使って、口や鼻をおさえること)や手洗いをお願いします。
 

〇次の症状がある方は(1)(2)を目安に「帰国者・接触者相談センター」にご相談ください。
(1)風邪の症状や37.5℃以上の発熱が4日以上続いている。
(解熱剤を飲み続けなければならないときを含みます)
(2)強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある。
※ 高齢者や基礎疾患等のある方は、上の状態が2日程度続く場合

センターでご相談の結果、新型コロナウイルス感染の疑いのある場合には、専門の「帰国者・接触者外来」をご紹介しています。マスクを着用し、公共交通機関の利用を避けて受診してください。
なお、現時点では新型コロナウイルス感染症以外の病気の方が圧倒的に多い状況であり、 インフルエンザ等の心配があるときには、通常と同様に、かかりつけ医等に御相談ください。

【相談後、医療機関にかかるときのお願い】
〇帰国者・接触者相談センターから受診を勧められた医療機関を受診してください。複数の医療機関を受診することはお控えください。
〇医療機関を受診する際にはマスクを着用するほか、手洗いや咳エチケットの徹底をお願いします。