食中毒を発生させた施設の行政処分について(2020年10月6日)ー埼玉県

参照元URL : http://www.pref.saitama.lg.jp/a0001/news/page/2020/1006-04.html

 

食中毒を発生させた施設の行政処分について

部局名:保健医療部
課所名:食品安全課
担当名:食品保健・監視担当
担当者名:渋谷 ・ 石神 ・ 八木 ・ 矢田

内線電話番号:3611
直通電話番号:048-830-3611
Email:a3420@pref.saitama.lg.jp

1 行政処分の内容

朝霞保健所は、食中毒を発生させた(1)の営業者に対して、(2)の営業施設での営業停止の行政処分を本日行った。

(1) 営業者

〇〇〇〇

(2) 営業施設

埼玉県ふじみ野市

(3) 営業の種類

飲食店営業

(4) 違反内容

食品衛生法第6条違反

令和2年9月29日(火曜日)に上記営業施設において調理提供された弁当を喫食した264名中146名に対して、腹痛、下痢を主症状とする健康被害を生じさせた。

(5) 処分内容

食品衛生法第55条に基づく営業停止命令

ア 処分年月日 令和2年10月6日(火曜日)
イ 営業停止 令和2年10月6日(火曜日)から令和2年10月8日(木曜日)まで3日間
なお、営業者は令和2年10月3日(土曜日)から営業を自粛している。

(6) 病因物質

ウエルシュ菌

2 指導内容

朝霞保健所では営業者に対して、食中毒の再発防止を目的に、営業停止期間中、施設の消毒を指導するとともに調理従事者への衛生教育等を行う。

3 食中毒事件の概要

(1) 探知

令和2年10月1日(木曜日)、県内中学校から、狭山保健所に「令和2年9月29日(火曜日)夕方から30日(水曜日)にかけて、生徒93名、教員2名が腹痛、下痢、嘔吐等の症状を呈している」旨の通報があり、狭山保健所が患者の調査、朝霞保健所が弁当調製施設の調査を開始した。

(2) 調査結果( 発表日現在 )

ア 患者の発生状況等

(ア) 喫食者 264名
(イ) 患者 146名 ( 生徒143名、教員3名 )
受診者1名、入院者なし。全員、快方に向かっている。
(ウ) 喫食日時 令和2年9月29日(火曜日)13時
(エ) 初発日時 令和2年9月29日(火曜日)18時
(オ) 主な症状 腹痛、下痢
(カ) 検査結果 患者19名の便からウエルシュ菌が検出された。
(キ) 喫食メニュー 海老とキノコのクリームスパゲッティ、サラダ

イ 上記飲食店を食中毒の原因施設と断定した理由

(ア) 患者19名の便からウエルシュ菌が検出されたこと。
(イ) 患者の主症状及び潜伏期間が、ウエルシュ菌によるものと一致したこと。
(ウ) 患者の共通食は、原因施設が提供した食事に限定されること。

 

参考情報

ウエルシュ菌は土壌などに広く分布する菌で、人や動物の腸管にも存在します。

この菌は熱に強い「芽胞(がほう)」と呼ばれる形態をとり、100℃の加熱でも死滅しません。カレーやシチュー等を大鍋で大量に作る場合、他の細菌は死滅してもウエルシュ菌の芽胞は生き残ります。調理後に適切に冷却せず放置すると、40℃~50℃で急速に増殖して食中毒の原因となります。

原因となる食品

スープ、カレー、シチューなど、大量に作ったり、作り置きした食品は特に注意が必要です。

症状

感染すると、6~18時間の潜伏期間の後、菌が作る毒素(エンテロトキシン)により下痢や腹痛を起こします。一般的に症状は軽く、多くは1~2日で回復します。

予防方法

ウエルシュ菌が増えやすい「40℃~50℃」にしない事が大切です。

加熱調理した物であっても、放置せずになるべく早く食べましょう。保存するときはパックに小分けして冷蔵するなど、早く冷やす工夫をしましょう。

 

食の安全・安心に関するパンフレット類

https://www.pref.saitama.lg.jp/a0708/kensyu-koza-panf/panf/index.html

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