食中毒の発生について(北区内の医療機関で提供された食事で発生した食中毒)(2020年12月3日)-東京都

参照元URL : https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2020/12/04/03.html

報道発表資料

2020年12月03日

福祉保健局

食中毒の発生について
北区内の医療機関で提供された食事で発生した食中毒

探知

令和2年11月26日(木曜日)午前9時30分、北区内にある医療機関から北区保健所に、「11月25日(水曜日)夜に入院患者21名が下痢症状を呈した。」旨、連絡があった。

調査結果

北区保健所は、ただちに食中毒と感染症の両面から調査を実施した。

  • 患者は、同医療機関の入院患者33名及び医療機関の職員2名の合計35名で、11月25日(水曜日)午後6時30分から同月27日(金曜日)午前1時00分にかけて、下痢、腹痛症状を呈していた。
  • 当該医療機関の給食施設では日に三食提供しており、入院患者及び職員が喫食していた。11月25日(水曜日)は、朝食210食、昼食305食、夕食234食を提供していた。
  • 患者全員に共通する食事は当該給食施設が提供した食事のみであった。
  • 患者18名のふん便から、ウエルシュ菌が検出された。
  • 患者の症状がウエルシュ菌によるものと一致し、発症時間に一峰性が見られた。

決定

本日、北区保健所は、以下の理由により、本件を当該給食施設が調理、提供した食事を原因とする、ウエルシュ菌による食中毒と断定した。

  • 患者35名中18名のふん便からウエルシュ菌が検出され、患者の症状がウエルシュ菌によるものと一致した。
  • 患者の発症時間に一峰性がみられた。
  • 患者の共通食は、当該給食施設の食事のみであった。
  • 患者を診察した医師から食中毒の届出があった。

措置

当該給食施設は、11月26日(木曜日)夕食から営業を自粛しており、北区は、本日から3日間の営業停止等の処分を行った。

発症関係
(12月3日午前9時00分現在)
発症日時 11月25日午後6時30分から同月27日午前1時00分まで
症状 下痢、腹痛
発症場所 当該医療機関内、自宅
患者数 患者数35名
男:20名(29~93歳)、女:15名(24~94歳)
入院患者数 当該医療機関の入院者33名
(食中毒に由来するものではない)
診療医療機関数・受診者数 1か所12名(男9名、女3名)
原因食品 当該給食施設が調理、提供した食事
病因物質 ウエルシュ菌
原因施設 屋号 ●●●●
業種 飲食店営業(集団給食)
営業者 ●●●●
代表取締役 ●●●●
営業所所在地 東京都北区●●●●
営業者住所 東京都千代田区●●●●
法人番号 ●●●●
連絡先電話番号 ●●●●

備考

主なメニュー 11月25日
朝食:ご飯、味付のり、味噌汁、肉野菜炒め、大根サラダ、はっ酵乳
昼食:五目麺、カリフラワーのカレーマヨ和え、抹茶ババロア
夕食:ご飯、鮭のおろし煮、じゃが芋の味噌バター炒め、青菜のお浸し、マンゴー(ダイスカット)
検査関係
(12月3日午前9時00分現在)
  • 検査実施機関
    東京都健康安全研究センター
  • 患者ふん便
    23検体中18検体からウエルシュ菌を検出、3検体陰性、2検体検査中
  • 従事者ふん便
    30検体中10検体陰性、20検体検査中
  • 拭き取り検体
    8検体中1検体から黄色ブドウ球菌検出、7検体陰性
  • 食品(検食)
    20検体検査中

(参考)東京都における食中毒発生状況(ただし本事件は含まない)

発生件数 患者数 死亡者数
本年1月1日~12月2日まで 102件 3,298名 0名
(昨年同期) (110件) (786名) (0名)
本年12月中(2日まで) 0件 0名 0名
(昨年同期) (2件) (8名) (0名)

※別紙  ウエルシュ菌とは(PDF:162KB)

問い合わせ先
福祉保健局健康安全部食品監視課
電話 03-5320-4405

ページの先頭へ戻る