本日、以下のとおり輸入者に対して、食品衛生法第26条第３項に基づく検査命令（輸入届出ごとの全ロットに対する検査の義務づけ）を実施することとしたので、お知らせします。

対象食品等	検査の項目	経緯
インド産メボウキの種子（バジルシード）	アフラトキシン	検疫所におけるモニタリング検査の結果、インド産メボウキの種子からアフラトキシンを検出したことから、検査命令を実施するもの。
ベトナム産にんじん及びその加工品（簡易な加工に限る。）	ヘキサコナゾール	検疫所におけるモニタリング検査の結果、ベトナム産にんじんからヘキサコナゾールを検出したことから、検査命令を実施するもの。

＜アフラトキシンについて＞
発がん性を有するカビ毒（アスペルギルス属の真菌により産生される）の一種。

 

＜インド産メボウキの種子のアフラトキシンに係る違反の内容＞
品名：生鮮メボウキの種子（BASIL SEEDS）
輸入者：石黒貿易株式会社
輸出者：AMAR INTERNATIONAL
届出数量及び重量：76 バッグ、1,896.20 kg
検査結果：アフラトキシン 14 μg/kg検出 (基準：含有してはならない)
届出先：名古屋検疫所
日本への到着年月日：令和３年２月４日
違反確定日：令和３年２月18日
貨物の措置状況：全量保管中

 
参考 : インド産メボウキの種子の輸入実績（平成31年４月１日から令和３年２月17日まで：速報値）

年度	届出件数	届出重量（トン）	検査件数*	違反件数
令和元年	7	２	0	0
令和２年	9	5	1	1

*アフラトキシンに係る検査件数

＜ヘキサコナゾールについて＞

1. 農薬（殺菌剤）
2. 許容一日摂取量（人が一生涯毎日摂取し続けても、健康への影響がないとされる一日当たりの摂取量）は、体重１kg当たり0.0047 mg/日であり、急性参照用量（人が24時間または、それより短い時間の間の経口摂取により、健康に影響がないとする摂取量）は体重１kg当たり0.25 mgです。
3. 現実的ではありませんが、体重 60 kg の人が、ヘキサコナゾールが0.02 ppm残留したにんじんを毎日 14.1 kg摂取し続けたとしても、一生涯の平均的な摂取量が許容一日摂取量を超えることはなく、また、１日に750 kg摂取したとしても、急性参照用量を超えることはなく、健康に及ぼす影響はありません。

＜違反の内容＞

１．品名：生鮮にんじん
輸入者：大興物産株式会社
輸出者：GIA HAN PHAT IMPORT EXPORT CO.,LTD
届出数量及び重量：2，600 CT、26,000.00 kg
検査結果：ヘキサコナゾール 0.02 ppm 検出(基準：0.01 ppm)
届出先：神戸検疫所
日本への到着年月日：令和３年２月２日
違反確定日：令和３年２月17日
措置状況：一部流通済

 

２．品名：生鮮にんじん
輸入者：大興物産株式会社
輸出者：DUY ANH VN EXPORT IMPORT CO.,LTD
届出数量及び重量：2，600 CT、26,000.00 kg
検査結果：ヘキサコナゾール 0.02 ppm 検出(基準：0.01 ppm)
届出先：神戸検疫所
日本への到着年月日：令和３年２月９日
違反確定日：令和３年２月19日
措置状況：全量保管中

 
参考 : ベトナム産にんじんの輸入実績（平成31年４月１日から令和３年２月18日まで：速報値）

年度	届出件数	届出重量（トン）	検査件数*	違反件数
令和元年	33	817	6	1
令和２年	29	830	2	2

*ヘキサコナゾールに係る検査件数

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