[概要報告]
分野名:自然毒等による食中毒
衛研名:北海道立衛生研究所
事例終息:事例終息
事例発生日:2020/05/05
事例終息日:2020/05/05
原因物質:コルヒチン
患者被害報告数:1名
死亡者数:0名
発生地域:小樽市保健所管内
キーワード:イヌサフラン、コルヒチン、ギョウジャニンニク、北海道
概要:
2020年5月5日、小樽市保健所管内在住の男性1名が、自宅庭にてギョウジャニンニクと思われる植物を採取し、加熱調理・喫食した。3時間後、嘔吐、手指のしびれ等の食中毒症状を呈した。患者自宅の庭から採取したギョウジャニンニク様植物2種類について、北海道立衛生研究所にて検査したところ、スズランの毒成分である「コンバラトキシン」、イヌサフランの毒成分である「コルヒチン」をそれぞれ検出した。小樽市保健所は、患者が喫食した植物を採取した場所と同じ場所に2種類の有毒植物を確認したが、症状がイヌサフランによる食中毒と一致することなどから、イヌサフランをギョウジャニンニクと誤食した食中毒と断定した。