【政府情報】 中毒起因物質の迅速検査法 2004/10/19

薬毒物迅速検査法に関するWebシステムのご紹介です。
 青酸化合物、有機リン系農薬など15品目の中毒起因物質の迅速検査法を広島大学法医学がまとめていますが、これらの迅速検査法のwebでの活用をはかるため、広島大学法医学と国立衛研安全情報部が協力して
Webシステムを作成しました。
http://www.nihs.go.jp/yakudoku/index.html
この中毒起因物質15品目というのは、日本中毒学会分析のあり方検討委員会(現:分析委員会)が 薬毒物分析の指針に関する提言(中毒研究,12,437-441,1999)の中で、
 1)死亡例が多い中毒
 2)分析が治療に直結する中毒(拮抗薬・治薬)
 3)臨床医から分析依頼が多い中毒
の観点から、分析結果が治療に有用であるとしてとりあげている品目です。
この迅速検査法は、薬毒物による中毒事故発生時の治療に役立つように起因物質を迅速に推定するための簡易検査法で、尿や血清など生体試料からの分析が中心になっていますが、他の媒体にも応用可能です。病院
の検査室などでは必ずしも経験豊富で熟練した人ばかりが分析するとは限りませんので、キットや手順等について写真を多く収載しており、分析の際の留意点などについても記載しています。
本システムは現在、テスト中であり、皆様からのご意見を参考にして更新します。 ご意見はトップページ下方の「本ページに関するご意見、お問い合わせ」をクリックしてください。