本年9月、乳児1名が乳児ボツリヌス症を発症した旨、感染症法に基づき届け出られました。その後の調査により、本年11月、井戸水を原因とする食中毒と、厚生労働省に報告がありました。
乳児ボツリヌス症は、発症事案が少ない感染症(過去20年間で20件あまり)ですが、これまで飲料水に起因したとされる報告が国内外とも見いだされていないため、当該自治体において患者宅の井戸水等の詳細な検査を行うとともに、厚生労働省において専門家との議論を重ねてまいりました。
その結果、今回の事例の自家用飲用井戸は衛生管理上の問題があったと考えられたことから、自家用飲用井戸水による乳児ボツリヌス症の再発防止のため、乳児の保育に当たる保護者、乳児を対象とする児童福祉施設等に対して別添1のとおり注意喚起を行うこととしたのでお知らせします。
なお、当該患者は回復傾向にあります。また、今回の事例は当該井戸の閉鎖などの措置を講じており、被害の拡大はありません。