〔作成者〕奈良県郡山保健所
〔発生年月日〕2001/7/27
〔概要〕園児1名がHUSで死亡。調査の結果21名が感染していた。通園児のみではなく家族も感染。原因不明。
〔原因/端緒〕腸管出血性大腸菌O157:H7(20名はVT1&2、1名のみVT1)
〔患者/死者/負傷者〕発症者13名、うち死亡者1名
〔症状/被害状況〕下痢 血便
※当該事例に関する追加報告あり(PDFファイル)
奈良県では1994年小学校における腸管出血性大腸菌感染症の集団感染があり、今回2度目の事例であるが、不幸にも死者を出したことは極めて残念なことである。その後、ご遺族と保育園設置市との訴訟が長期間続き、保健所長が裁判所の証人として出廷し証言したことや、対策委員会の調査資料が裁判の証拠資料として提出されるなど異例づくめの経験であり、今後の感染症対策に大きな影響や示唆を与える事例であった。