【管内情報】 【保健所健康危機管理事例】食中毒(茨城県)  

〔作成者〕茨城県土浦保健所
〔発生年月日〕2004/4/5
〔概要〕平成16年4月6日、土浦保健所に介護老人保健施設から入所者の多数が下痢症状を呈している旨連絡が入った。また隣接する系列の特別養護老人ホームを調査したところ、同様に発症していることが判明。当該施設は献立も同一であったが食材の搬入、調理については通常別であったが、4月5日の昼食に提供された焼豚については前日に実施した煮込み工程を介護老人保健施設で一括して行っており、加熱後の放冷は室温であった。他に両施設いっしょに調理した食品はなく、この焼豚を本事件の原因食品と推定した。患者便36検体中すべてからウェルシュ菌が検出されたことから原因物質はウェルシュ菌であることが判明した。
〔原因/端緒〕ウェルシュ菌(介護老人施設等の食事)
〔患者/死者/負傷者〕喫食者192名 うち発症者87名
〔症状/被害状況〕下痢