【管内情報】 【保健所健康危機管理事例】食中毒(大阪府)

〔作成者〕大阪市保健所
〔発生年月日〕2005/5/16
〔概要〕平成17年5月18日、大阪府食の安全推進課から「5月17日幼稚園Bの園長より5月16日に提供した弁当(株式会社Aが調製)で野菜の煮物から異臭がし、喫食した園児が食中毒様症状を呈している。」旨の一報があった。大阪府が調査したところ、同幼稚園の園児及び教諭の332名のうち60名が5月16日から下痢腹痛等の食中毒様症状を呈していることを確認、株式会社Aは同幼稚園以外に19ヶ所の幼稚園等にも給食弁当を提供しており、うち5ヶ所の幼稚園で153名が同様の症状を呈していることが判明した。発症者6グループ213名の共通食は株式会社Aが調製した給食弁当以外になく、発症状況が類似していること、発症者を診察した医師から5月19日に食中毒の診定の届出がなされたことから当該施設を原因施設とする食中毒と断定した。その後、患者は12幼稚園の673名となった。病因物質はウェルシュ菌で、前々日に加熱調理して冷蔵保管後当日加熱せず和えて盛り付けた、小松菜とえびとコーンのあんかけが原因食品と推定された。
〔原因/端緒〕ウェルシュ菌(飲食店営業の業者が製造した給食弁当の小松菜とえびとコーンのあんかけ)
〔患者/死者/負傷者〕喫食者4689名 うち発症者673名
〔症状/被害状況〕下痢 腹痛

公開日:2007年08月21日

カテゴリー: 食品安全