〔作成者〕広島市保健所
〔発生年月日〕2003/7/21
〔概要〕給食施設利用者の多数が下痢、腹痛等の症状を呈している旨の連絡があった。患者は当該施設の利用者のみで、患者便とサラダから病原性大腸菌O169が検出されたことから、当該施設における食中毒事件と断定した。原因食品であるサラダは切り昆布、野菜(大根、にんじん、キャベツ、サニーレタス)をカット、洗浄後、シンク内で混和し、非加熱で提供されたが、シンクが混和前に洗浄消毒されていなかったこと、混和後の水切りが床から近い場所(40から50センチ)で行われていたことから、調理中に汚染を受けた可能性があった。また従事者2名から病原大腸菌O169が検出されたことから、従事者の手指、器具を介しての二次汚染の可能性も考えられたため、業務禁止処分とした。
〔原因/端緒〕病原性大腸菌O169(給食施設の給食のサラダ)
〔患者/死者/負傷者〕喫食者232名 うち発症者164名
〔症状/被害状況〕下痢 腹痛 倦怠感 嘔気 脱力感 発熱