【管内情報】 【保健所健康危機管理事例】焼肉屋を原因施設とする腸管出血性大腸菌食中毒(熊本県)

〔作成者〕熊本市保健所
〔発生年月日〕2005/3/18
〔概要〕平成17年3月18日及び3月22日に市内の2医療機関から腸管出血性大腸菌O157(いずれもベロ毒素VT2)の患者各1名の届出があった。患者の喫食・発症状況から同一の飲食店(焼肉屋)を利用していたことが判明、当該施設にて調理器具類の拭き取り調査、従事者の検便、検食等を実施した。3月24日に新たなO157患者の届出があり、この患者も当該飲食店を利用していたこと、その従事者検便からO157を検出ことから当該施設を原因施設を原因施設とする食中毒と断定、行政処分を行った。各グループの共通食は焼肉のカルビと牛ホルモンで、原因食品としては3月9日から12日の間に提供された牛ホルモンが疫学的に有意であった。
〔原因/端緒〕腸管出血性大腸菌O157 VT2(焼肉屋の牛ホルモン(推定))
〔患者/死者/負傷者〕喫食者数不明 うち発症者7名
〔症状/被害状況〕腹痛 下痢 発熱 倦怠感 頭痛 臥床

公開日:2007年08月21日

カテゴリー: 食品安全