〔作成者〕愛媛県松山保健所
〔発生年月日〕2007/03/17
〔概要〕管内医療機関の療養病床でノロウイルスによる胃腸炎の集団感染が発生し、保健所から積極的疫学調査および感染拡大防止の指導を行っていたが、発症した入院患者の女性2名(89歳、97歳)が相次ぎ死亡した。死亡事例の調査を行った結果、「死亡と感染性胃腸炎の因果関係は否定できない」として、さらに医療機関へ「嘔吐物による誤嚥性肺炎への注意喚起および感染防止対策の徹底等」を指導するとともに重大事例として地元の報道機関へ発表した。なお死因は「急性胃腸炎」、「急性胃腸炎による嘔吐による肺炎」であった。
感染性胃腸炎流行期においては、医療機関を含む施設等での感染拡大防止対策や寝たきりおよび経管栄養等の高齢長期入院患者への発症時対応等を職員に意識啓発することが重要である。
〔原因/端緒〕原因病原体 ノロウイルス 通報者 理事長(医師)による保健所への報告
〔患者/死者/負傷者〕
発症者
入院患者 26名(死亡者2名を含む)
職員 11名
合計 37名
〔症状/被害状況〕症状 嘔吐、下痢