【海外情報】 【海外感染症情報】イラク コレラ菌 2007/10/3

コレラの流行は最初に2007年8月14日にイラク北方のキルクーク州で検出されて以来、イラク18州のうち9州に拡大している。30,000人以上が急性の水様性下痢症状をきたしたと推定され、そのうち3,315人でコレラ菌(V.cholerae)が陽性となり、14人が死亡している。致死率がアウトブレイクを通して低いままである事から、時宜にあった適切な治療を受ける事ができたことが分かる。
 コレラは、イラク全土に広がり続け、これまでは流行していない地域にまで広がる可能性が高い。
 流行曲線は、検査で確定された症例の大部分が確認された、キルクーク州(2,309人)とスレイマニア州(870人)においては今でも上昇を続けている。また、急性水様性下痢の症例の急増がバグダッド近郊のディアラにおいても、報告されている。検査ではまだコレラ菌(V.cholerae)は検出されていないが、臨床症状はコレラを示唆している。病人の数は、バスラ・バグダッド・ダフク・モスル、そしてチクリットでは安定している。しかし、これまで確認されていなかった、ワシット州で1例が確認された。

情報提供:WHO

公開日:2007年11月02日

カテゴリー: 感染症