大仙保健所 企画福祉課 担当です。
当保健所では昨年度から「健康危機管理ネットワーク構築事業」を実施しています。
一年目は「災害医療シンポジウム」を、今年度は標記研修・訓練を企画しました。
今年は国立保健医療科学院の橘先生を講師に迎え、まず訓練に先立って保健所職員のレベルアップを図り、午後からは「医療救護関係者合同机上訓練」を行いました。
机上訓練の参集範囲は、災害拠点病院(医師・看護師・救急災害医療情報システム担当)、災害協力病院(同)、地域医師会、地域歯科医師会、地域薬剤師会、警察、消防、市町村、県地域振興局防災担当職員及び保健所職員で、3班に分かれて県地域防災計画に基づく被害想定を元にしたシナリオに沿って各々の対応を考えていきました。
橘先生は参加者に立場を的確に捉えた発言を促し、参加者自身が動きを仮想体験し考える機会になったようです。また、秋田県の防災監を助言者に迎えたことでより総合的な視点を持つことができました。事後のアンケートでも参加者は概ね満足していました。
今回机上訓練を実施して見えてきた課題(スムーズ且つ効果的な医療救護を実施するためには、関係者が医療救護にとどまらず関連する防災対策を十分に把握すること、情報の収集と発信についてより実践的な訓練実施が必要)に今後取り組んで行きたいと思っています。