平成20年2月23日
米国における未承認の遺伝子組換えとうもろこしの混入について
1 2月22日(現地時間)、米国政府において、微量の未承認遺伝子組換えとうもろこし※1 の混入したとうもろこし種子が、2006年及び2007年に販売され、作付けされた旨が公表されました※2 。
※1 混入した遺伝子組換えとうもろこしは、ダウ・アグロサイエンス社が開発したDAS-59132。
※2 2007年に未承認とうもろこし種子が作付けされた面積は、米国全体のとうもろこし作付面積の約0.06%であり、収穫物の0.0002%を超えないと推計。
2 米国農務省(USDA)、環境保護庁(EPA)及び食品医薬品局(FDA)によると、混入した未承認遺伝子組換えとうもろこしが発現するタンパク質は、既に米国で承認された遺伝子組換えとうもろこし※3のものと同一であり、混入割合も極めて低いことから、安全性に問題はないとしています。
※3 害虫抵抗性のBtタンパク質発現遺伝子及び除草剤耐性マーカーのPATタンパク質発現遺伝子を組み込んだとうもろこしの一種(B.t. Cry34/35Ab1 Event DAS-59122-7)。
3 米国において混入した未承認遺伝子組換えとうもろこしは、わが国においても安全性未審査であることから※4 、念のため、
[1] 検疫所において、モニタリング検査を行うこととし、
[2] 米国政府に対し、在京米国大使館を通じて、
・当該遺伝子組換えとうもろこしが我が国に輸入されないよう管理の徹底
・当該遺伝子組換えとうもろこしの混入に係る詳細な経緯、流通状況、検査方法等についての情報提供について要請を行いました。
※4 我が国においては、安全性未審査の遺伝子組換え食品は食品衛生法により販売等が認められていない。これまでに上記※3のB.t. Cry34/35Ab1 Event DAS-59122-7を含む36品種の遺伝子組換えとうもろこしについて安全性審査を終了。
4 本件については、農林水産省においても情報提供しています。
http://www.maff.go.jp/j/press/index.html
<参 考>
○ 米国農務省動植物検疫局(USDA-APHIS)ホームページ
http://www.aphis.usda.gov/newsroom/
○ 厚生労働省ホームページ 遺伝子組換え食品Q&A
http://www.mhlw.go.jp/topics/idenshi/qa/qa.html
詳細については下記ページをご覧下さい。
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2008/02/h0223-1.html
(照会先)
厚生労働省食品安全部監視安全課
内線 (2474)
直通:03-3595-2337