福井県健康福祉部地域福祉課が所管する「初動時対応マニュアル(健康危機)」について、年1回、人事異動後の初動時連絡体制の確認とマニュアルの検証を目的に健康危機管理シミュレーション訓練を行っています。
今年度実施した訓練結果から、健康福祉センター(保健所)から本庁への情報伝達遅延という反省点があり、関係職員の初動時対応能力の向上と、健康危機管理体制の強化を目的に、今回、国立保健医療科学院の橘室長を講師にお迎えし、研修会を開催することができました。
午前の講義「地域における健康危機管理対応の基本的考え方」と午後の演習「福井県坂井地域における鳥インフルエンザ発生」で学んだことは多くあります。
集約すると、初動対応では ①情報を「できるだけ沢山」しかも「簡単に要領よく」「正確に」得ること ②「連絡(報告)」を「正確・迅速・効率的」かつ「必要充分な相手に」行うこと ③「想像」力を働かせ、保健所の外(住民を含む)を思い描くこと、①②③なくしては、妥当・適切な対応と他機関との円滑な連携は実現しないということです。
今後、関係職員が「柔軟な発想と想像力」を育み、「他の組織・機関」を頭に描いたうえで、「今何をすべきか?」判断ができ、そのイメージを共有することができるようになるためには、部局を超え、さまざまな関係機関といかに顔の見える関係になり、協力体制をつくるかという取組みが必須であると痛感したところです。
今回の出席者65名が顔を合わせて研修ができたことは、部内間での広がりは持てたと考えますが、来年度には是非、多機関を巻き込んだ取組みを行っていきたいと思います。
詳細につきましては添付資料をご参照下さい。
福井県健康福祉部地域福祉課 地域健康福祉グループ