平成20年(2008年)岩手・宮城内陸地震の被害状況及び対応について(第9報)に更新された情報をお知らせいたします。
厚生労働省 平成20年6月15日19時00分現在
(2)医療活動関係
・6月15日(日)
13時30分 DMATミーティング
新たに孤立している集落の住民(150名程)の救助があるとのこと。救助者の中に病人・けが人がいる可能性があるため、状況が把握されるまで、栗原中央病院で引き続き待機。
14時00分 花山地区にてヘリで搬送されてきた約60名の被災者のトリアージ及びメディカルチェックを実施。
16時00分 岩手県、宮城県においての医療ニーズを確認し、各県での医療対応が可能であることから、医療活動は県に引継ぎ、他県DMATは撤収を開始した。
(3)こころのケア対策
○岩手県・宮城県の担当者に対して、「災害時地域精神保健医療ガイドライン」の活用等、災害時のこころのケアについて、技術的な指導を実施(6/15)
(4)高齢者、障害者等の要援護者への緊急的対応
○避難生活が必要となっている高齢者、障害者等の要援護者について、岩手県・宮城県等から旅館、ホテルに対して避難所等として受入要請があった場合の協力について、全国旅館生活衛生同業組合連合会に依頼(6/15)
○要援護者の社会福祉施設への受け入れ等について考えられる取組や留意事項及び特例措置等について岩手・宮城県等に通知(6/15)
○関係団体宛に、被災地における視聴覚障害者等に対する情報・コミュニケーション支援に関して、現地の関係団体等と連携の上、人員の派遣体制の確保等について協力依頼(6/15)
○避難所等における視聴覚障害者等に対する情報・コミュニケーション支援に関して、障害特性に配慮した支援等への対応について岩手県・宮城県等へ通知(6/15)
(5)厚生労働省関係施設
○水道施設関係
[1]被害状況(6/15 16:00現在)
・岩手県において断水被害を確認
奥州市:断水戸数 1,420戸(420戸復旧済み
・宮城県において断水被害を確認
登米市:断水戸数 20戸(復旧済み)
大崎市:断水戸数 280戸(復旧済み)
美里町:断水戸数 30戸(復旧済み)
・山形県において断水被害を確認
・総断水戸数 5,098戸(1,292戸復旧済み)
(9)社会保険関係の対応
○被災に伴い被災者が被保険者証を保険医療機関に提示できない場合においても、保険診療を可能とした(6/15)
○国民健康保険においては、保険者の判断により、一部負担金の減免及び徴収猶予並びに国民健康保険料(税)の減免、徴収猶予並び納期限の延長を行うことができること等について、岩手県及び宮城県に連絡(6/15)
○被災者が処方せんを持参せずに調剤を求めてきた場合等の保険薬局の取扱い、被災のため主治医と連絡が取れない場合等の訪問看護の取扱い及び災害等やむを得ない事情に該当する厚生労働大臣の定める入院患者数の基準等について、各地方社会保険事務局及び各都道府県に周知(6/15)
○被災した長寿医療制度(後期高齢者医療制度)被保険者に係る一部負担金及び後期高齢者医療保険料の取扱いについて、岩手県・宮城県に通知。(6/15)
(11)消費者生活協同組合の活動状況
○日本生活協同組合連合会は、災害対策本部を設置。(6/14)
○みやぎ生協といわて生協は、行政との災害支援協定に基づき、体制を整備。(6/14)
(12)社会福祉協議会の活動状況
○宮城県社協は、栗原市社協に職員を派遣。(6/15)
○岩手県社協は、一関市社協と奥州市社協に職員を派遣。(6/15)
(13)民生委員・児童委員の活動状況
○宮城県の栗原市では、民生委員・児童委員が要援護者リストに基づき安否を確認済。(耕英地区を除く)(6/15)
○栗原市の耕英地区では、引き続き民生委員・児童委員と地元消防団で要援護者の安否確認を実施。(6/15)
詳細につきましては下記ページをご覧ください。
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2008/06/h0615-4.html