4月29日現在、中国Anhui省Fuyang市において、20例の死亡例を含む1884例のEnterovirus (EV-71) による手足口病の乳幼児での発症が報告されている。
死亡例についてはすべて、EV-71の感染に合併した神経原性肺水腫に代表されるような重篤な合併症を併発したためである。専門家は、患者発生は今後も漸増し、6月ないし7月頃にそのピークを迎えるだろうと予測している。
国家レベルでの対応がなされた後、4月23日になってEV-71の感染であることが確認された。中国衛生部はただちにこれらの事実をWHOなどに通報している。
ポリオウイルス以外のEnterovirus属は世界中に分布する。有効な抗ウイルス薬はなく、治療の主眼は合併症発現の予防である。また、ウイルスに対するワクチンもなく、流行中の予防対策としては、頻回の手洗いや汚れた衣類の消毒といった古典的な手段が中心となる。
情報提供:WHO
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