平成２１年１月２１日
輸入食品に対する検査命令の実施について（米国産セロリ及びその加工品）
本日、以下のとおり輸入者に対して、食品衛生法第２６条第３項に基づく検査命令を実施することとしたので、お知らせします。
なお、登録検査機関の受託体制が整うまでの間は、輸入者に対し、自主検査を指導することとします。
＜対象食品等＞
米国産セロリ及びその加工品（簡易な加工に限る。）
＜検査の項目＞
ボスカリド ＊殺菌剤
＜経緯＞
検疫所におけるモニタリング検査の結果、米国産セロリから基準値を超えるボスカリドを検出したことから、検査命令を実施するもの。
＜参考１＞米国産セロリのボスカリドに係る違反事例
１ 品名：生鮮セロリ
輸入者：伊藤忠商事 株式会社
輸出者：DOLE FRESH VEGETABLES
届出数量及び重量：544カートン、14,805kg
検査結果：ボスカリド 0.02ppm検出 (基準値0.01ppm＊1)
届出先：東京検疫所川崎検疫所支所
違反確定日：平成20年12月18日
措置状況：384カートン倉庫に保管、103カートン回収済み、57カートン消費済み
２ 品名：生鮮セロリ
輸入者：株式会社 ローヤル
輸出者：FRESH PACIFIC FRUIT ＆ VEGETABLE,INC.
届出数量及び重量：256カートン、6,851kg
検査結果：ボスカリド 0.04ppm＊２検出 (基準値0.01ppm＊1)
届出先：成田空港検疫所
違反確定日：平成21年1月20日
措置状況：調査中
＊１ ボスカリドは、セロリには0.01ppmの基準値が適用されますが、例えば、にんじんには0.7ppm、なすには2ppmの基準値が設定されています。
＊２ ボスカリドの許容一日摂取量（人が一生涯毎日摂取し続けても、健康への影響がないとされる一日当たりの摂取量）は、体重１ｋｇ当たり0.044mg/日であることから、体重60kgの人がボスカリドが0.04ppm残留したセロリを毎日約66kg摂取し続けたとしても、許容一日摂取量を超えることはなく、健康に及ぼす影響はありません。
＜参考２＞米国産セロリの輸入実績
平成19年4月1日から平成21年1月19日：速報値
届出年度：
届出件数：704
届出重量(トン)：5,088
検査件数＊：80
違反件数：0
届出年度：平成20年
届出件数：511
届出重量(トン)：3,840
検査件数＊：43
違反件数：2(ボスカリド)
* 残留農薬に係る検査
詳細については、下記のページをご覧ください。
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2009/01/h0121-2.html
（担当）
医薬食品局 食品安全部 監視安全課
輸入食品安全対策室